激安なレンタルサーバーを選ぶデメリットは?実際に利用して感じた不便な点

激安なレンタルサーバーを選ぶデメリットは?実際に利用して感じた不便な点レンタルサーバーの選び方

レンタルサーバーを使うにあたって絶対に必要になるのが、月額のランニングコストです。

この金額って安いに越したことはありませんよね。

ブログを0から育てて収益サイトにしたい!という方にとって、最初からある程度のサーバー環境を整えているに越したことはありません。

しかし個人で利用し、独自ドメインでメールアドレスを取得したいという方や、ちょっとしたイベント用のホームページなら使い方も限定されており、激安のレンタルサーバーを利用してもいいのではと考える方も多いと思います。

私はかつて激安で有名なレンタルサーバーを使ったことがあります。

収益ブログやアフィリエイトサイト、顧客のホームページの立ち上げを何度も行っていたため、レンタルサーバーなんてどこも一緒だろうと考え、SNSでゲームイベントを開催するとき、月額100円程度の激安レンタルサーバーを利用したのです。

さっそく募集を募ったところ、大変なことが起こってしまいました。200名以上の同時アクセスによりサイトが落ちてしまい、まったく表示されなくなってしまったのです。

そのとき初めてサーバーのプラン選びの重要さを学ぶ事になりました。

激安のレンタルサーバーには注意点もあり、利用する時にはデメリットを理解して利用することが大切です。

そこで本記事では、激安レンタルサーバーのデメリットとともに激安で利用できるレンタルサーバーのご紹介、そのプランで利用することはどのようなデメリットがあるのかも、同時に解説していきます。

初めてブログを立ち上げるので、初期費用はなるべく安くしたいです。激安レンタルサーバーを使ってみたいのですが…。

そうですね。激安レンタルサーバーを利用する場合は、デメリットを理解して利用するのがおすすめです。

どのようなデメリットがあるのでしょうか。

それでは、まず激安レンタルサーバーのデメリットを紹介しますね。

激安なレンタルサーバーのデメリット

激安なレンタルサーバーのデメリットとは?

サイト運営のランニングコストを抑えるために、激安レンタルサーバーを使いたいという方も多いと思います。

しかし、激安レンタルサーバーには、知っておくべきデメリットもあります。

主なデメリットは次のような点があげられます。

  • ワードプレスが使えない
  • データベース(MySQL)が使えない
  • マルチドメインの数が少ない
  • サーバーが不安定
  • サポート体制が不十分

それぞれ詳しく解説していきます。

ワードプレスが使えない

激安なレンタルサーバーの中には、そもそもワードプレスをインストールできないものもあります。

その場合は、ワードプレス以外の方法でサイトを構築する必要がありますが、ワードプレス以外の方法でサイトを構築するには、ある程度プログラミングの知識が必要になります。

簡単にサイトを作りたいと考えている方は、ワードプレスがインストール可能かを最初に確認しましょう。

データベース(MySQL)が使えない

激安なレンタルサーバーはデータベース(MySQL)が使えないことが多いです。

そもそもデータベース(MySQL)が使えないと、基本的にワードプレスは使用できません。

どうしてもワードプレスを使いたい場合は、他のデータベースソフトが必要になります。

その場合、他のデータベースがワードプレスに使えるのかを調べて、ワードプレスにデータベースを紐づけして…などと、かなり複雑な作業になります。

激安なレンタルサーバーの中には、MySQLは使えないけどSQLiteなら使えるというサーバーもあります。

SQLiteは、MySQLに比べて軽い容量のデータの保存などに使われるデータベースソフトです。

ただし、ワードプレスには正式に対応していないので、利用する際にはそれなりの知識や技術を必要とします。

ワードプレスを使うのであれば、MySQLに対応している方が良いですね。

さらにMySQLがあったとしても、このような問題があります。

  • MySQLの容量が少ない
  • 用できる数に制限がある

基本的にMySQLの数だけワードプレスをインストールできるので、複数サイトを作りたいと思っている方は、MySQLなどのデータベースの数は重要です。

一つのMySQLに複数のワードプレスをインストールすることも可能ですが、作業が複雑になるため、中~上級者向けになります。

サーバーが不安定な場合が多い

激安なレンタルサーバーは、転送量の上限が低いことが多く、アクセスが増えると表示速度が遅くなったり、サーバーダウンをしてしまったり、などのおそれがあります。

一気にアクセスが増え、転送量が増えると、最悪の場合アカウントの停止という可能性もあります。

転送量はアクセス数やWEBページの容量に関係するので、一概にどれくらいあると絶対に安心、などということはありません。

例えば1ページ3MBのサイトであれば、1日に10,000アクセスがあると、30GB/日に達するということになります。

画像や動画を多く掲載しているサイトの場合、1ページの容量はもっと多くなるので、実際にはもっとPVが低くても転送量の上限に達することもあるでしょう。

そのため転送量の上限は、自身のサイトの種類や規模よりすこし余裕をもたせて考えることが大切です。

費用が安価であるからと言って、転送量の低いサーバーを契約し、サーバーダウンをしてしまうと、大事な機会や信頼を失うことにもなりかねません。

さらにレンタルサーバーによっては、転送量のオーバー分は課金されることもあります。

激安なレンタルサーバーでは、月額料金だけで考えるのではなく、追加で必要となる費用にも注目しましょう。

サポート体制が不十分

激安なレンタルサーバーは、サポート体制が不十分なこともあります。サポート体制が不十分な理由は様々ありますが、人件費を抑えて激安価格を実現しているのも理由の一つです。

そのため、問い合わせの回答が遅く、問い合わせをしても回答があるのは翌日、翌々日ということもあります。

困ったことがあってもすぐに回答がもらえないという状況は、思ったよりもダメージが大きいです。

もしもサイトが表示されないような不具合の場合、大事なユーザーを逃してしまうということになります。

仮に、レンタルサーバーに関する知識が十分で、サポートなんて必要ないという場合は良いのかもしれません。

しかし、予期せぬ不具合はいつ起こるかわかりません。サポート体制は、整っているに越したことはありません

ここまで、激安レンタルサーバーのデメリットを解説しました。

激安レンタルサーバーを使えるのか不安になりました。

そうですね。初心者には激安レンタルサーバーは、扱いが難しいかもしれませんね。今回解説したデメリットを考えて、それでも費用が安い方が良いと感じたら、使ってみるのもいいですね。

激安サーバーのメリット

激安なレンタルサーバーのメリットは?
  • 費用が安価なので、手軽に使える

激安のレンタルサーバーのメリットは、なんといってもその費用が安価で済むということでしょう。

月額費用100円程度から利用可能なので、とりあえずサイトを作ってみたいと考える方にはおすすめです。

たとえ失敗したとしても損失が少ないので、レンタルサーバーをとりあえず使ってみたいというケースにはぴったりかもしれません。

なるほど。まずは、レンタルサーバーを使ってみたいという人は、試しに使ってみるのもいいですね。

そうですね。ただ平均的な価格帯のレンタルサーバーには無料お試し期間もあり、サーバーの使い心地を体験するには十分です。激安なレンタルサーバーはデメリットを十分考えて使うと良いですね。

激安なレンタルサーバーと料金比較

それでは、激安なプランがあるレンタルサーバーを紹介していきます。

月額100~200円のレンタルサーバーを10プラン紹介します。デメリットもしっかり紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

月額100~200円の激安プランがあるレンタルサーバー10プランを比較
プラン名初期費用月額費用無料お試し期間転送量ドメインMySQLワードプレスサポート
クイッカ エントリープラン926円90円/月(12ヶ月1080円)10日間31GB/月10個なしメール
ロリポップ エコノミー1,500円100円10日間50GB/日50個なし SQLite ありメール・チャット
さくらのレンタルサーバ ライト1,048円131円/月 (12ヶ月1,571円)2週間40GB/日20個なし SQLite ありメール・電話
バリューサーバー まるっとプラン無料133円/月 (12ヶ月1,599円)なし5GB/日5個1個メール
バリューサーバー エコ1,000円167円/月 (12ヶ月2,000円)10日間5GB/日25個1個メール
リトルサーバー ミニプラン920円150円/月 (12カ月1,800円)20日間30GB/日無制限3個メール
スターサーバー エコノミー1,500円126円2週間1500GB/月20個なしメール
エクストリムレンタルサーバー ライトプラン1,000円100円/月 (12ヶ月1,200円)14日間非公開30個3個メール
コアサーバー CORE-MINI無料198円/月 (1カ月2,381円)30日間無制限50個10個メール・チャット・電話
ラクサバ ラクラクミニ1,568円12ヶ月1,188円(99円/月)10日間30GB/月3個なしメール

それでは、詳しく解説していきます。

クイッカ(エントリープラン)
クイッカエントリープラン

月額90円から使える高機能のレンタルサーバーです。

プラン変更が自由にできるので、サイトの規模が大きくなったらプランを変更するという使い方も可能です。

デメリット
  • ドメインが10個のみ
  • MySQLが使えない
  • 転送量の上限が31GB

クイッカのエントリープランでは、使用できるドメインが10個までに限られます。

複数サイトを次々に作りたいという場合は向いていません。データベースであるMySQLも使えないので、通常の方法では、ワードプレスは使えません。

転送量の上限も31GBと少ないので、大量のアクセスがあった場合は、表示速度の低下の恐れがあります。容量の追加には課金が必要なので、注意しましょう。

ロリポップ(エコノミー)
ロリポップ エコノミープラン

ロリポップは激安なプランだけでなく、ハイスピードプランを備えるなど、自由にプランが選べるようになっています。

デメリット
  • ワードプレスが使えない
  • MySQLが使えない

ロリポップのエコノミープランは、月額費用は100円と激安ですが、そもそもワードプレスが使えません

データベースのMySQLも使えないので、サイトの構築をしたい場合は、相当の知識が必要になります。

簡単にサイトを構築したいと考えている場合、あまりおすすめできません。

さくらのレンタルサーバ(ライト)
さくらサーバー ライトプラン

さくらのレンタルサーバは非常に有名で、レンタルサーバと言えば「さくら」というほどの老舗です。

激安プランだけでなく、専用サーバーのプランもあり、豊富なプランが用意されています。

デメリット
  • ワードプレスが使えない
  • MySQLが使えない
  • ドメインが10個

さくらのレンタルサーバのライトプランのデメリットは、ワードプレスが使えないことです。

MySQLも使えないので、ワードプレスを使ってサイト構築をしたい場合、選択肢となりません。

使用可能ドメイン数も20個と少ないので、複数サイトの運営がしたい方には、あまりおすすめできません。

バリューサーバー(まるっとプラン)
バリューサーバー(まるっとプラン)

バリューサーバーは、低価格で使える高機能なレンタルサーバーです。

中でもまるっとプランは初期費用が無料なので、最も低額で始められるプランです。

ドメインとサーバーがセットになったプランなので、かなりお得なプランです。

デメリット
  • MySQLが1個
  • 転送量が1日5GB
  • 無料体験期間がない
  • ドメインがサブも合わせて5個
  • プラン変更できない

バリューサーバーのまるっとプランはドメインとセットなので、かなり格安のプランです。

ワードプレスは使えるのですが、MySQLが1つだけなので、複数サイトの運営には向いていません。

さらに転送量が1日に5GBなので、かなり容量が少ないです。

しかも無料お試し期間がないので、使い心地を試してから利用を検討するということも出来ません。

プラン変更ができないので、かなり慎重にプランを選ばないといけないでしょう。

バリューサーバー(エコ)
バリューサーバーエコプラン

先ほど紹介したバリューサーバーのエコプランです。

デメリット
  • MySQLが1個
  • 転送量が1日5GB
  • ドメインがサブも合わせて25個
  • プラン変更ができない

ほとんどのデメリットは、上記のまるっとプランと同じです。

ただエコプランの場合、無料お試し期間が10日間ついています。

ドメインも25個と、まるっとプランと比較すると多くなっており、バリューサーバーの使い心地をまず試してみたいという場合、エコプランがおすすめです。

リトルサーバー(ミニプラン)
リトルサーバー ミニプラン

格安のレンタルサーバーでありながら、ワードプレスに最適なレンタルサーバーなのがリトルサーバーです。

デメリット
  • 転送量が1日30GBと少ない
  • MySQLが3個

リトルサーバーのミニプランは、ドメインが無制限で使えるので、複数サイトに向いていると考えられそうですが、MySQLが3つしか使えないので、基本的にワードプレスが3つまでしかインストールできません。

転送量も1日30GBと少な目なので、アクセスが集中した場合は、サーバーダウンの可能性があります。

スターサーバー(エコノミープラン)
スターサーバーエコノミープラン

スターサーバーは格安レンタルサーバーとして人気が出てきています。プラン変更も即時可能なので、サイトの規模に合わせて柔軟に運用できるのもメリットです。

デメリット
  • ワードプレスが使えない
  • MySQLが使えない
  • ドメインが20個

スターサーバーのエコノミープランは、ワードプレスもMySQLも使えないので、ワードプレスを使ったサイト構築をしたい場合の選択肢とはなりえません。

ドメインも20個と少ないので、複数サイトの運営にも制限があります。

エクストリムレンタルサーバー(ライトプラン)
エクストリムレンタルサーバー ライトプラン

エクストリムレンタルサーバーは老舗でありながら、格安のレンタルサーバーです。3年契約をすると、月額費用はなんと94円~と、とても格安です。

デメリット
  • 転送量が非公開
  • MySQLが3個

エクストリムレンタルサーバーのライトプランは、転送量が非公開となっており、どの程度のサイトに向いているのか、判断がしづらいです。

ただサーバーのストレージが2GBとかなり容量が少ないので、規模の大きいサイトは注意が必要です。

MySQLも3つだけなので、ワードプレスは基本的に3つまでしたインストールできません。

複数サイトの運営や大規模サイトの運営には向いていません。

コアサーバー(CORE-MINI)
コアサーバーミニ

コアサーバーは、激安の費用で多くの機能を利用できる、高機能なレンタルサーバーです。

プラン変更はできないので、慎重にプランを選ぶ必要があります。お試し期間が30日間あるので、じっくりとプランを検討できるのは良いですね。

デメリット
  • MySQLが10個
  • ドメインが50個

コアサーバーのCORE-MINIは、MySQLが10個と少ないです。ドメインは50個使えますが、MySQLが10個だけなので、基本的にワードプレスでは10サイトまでしか作れません。

ワードプレスを利用してたくさんのサイトをどんどん作る、という運用には向いていません。

ラクサバ(ラクラクミニ)
ラクサバ ラクラクミニ

ラクサバは、月額99円~と激安ですが、料金の割にある程度の機能もそろったレンタルサーバーです。

プラン変更が可能なので、サイトの規模が大きくなるにつれてプランを変更していくという使い方も可能です。

デメリット
  • ワードプレスが使えない
  • MySQLが使えない
  • 転送量が月30GBとかなり少ない
  • ドメインが3個

ラクサバのラクラクミニは、ワードプレスとMySQLが使えないので、ワードプレスで簡単にサイト構築をしたい方にはおすすめ出来ません。

転送量も月30GBとかなり少ないので、大量のアクセスには耐えられないでしょう。ドメインも3個のみとなっており、複数サイトの運営には向いていません。

各社激安プランを紹介しました。サイトの運用方法によっては、激安なレンタルサーバーで十分ということもありますね。

はい。しかし、私は、ワードプレスを使ってサイトを作りたいので、激安のレンタルサーバーではデメリットが多そうです。

激安プランはワードプレスを使えないことが多い

そうですね。ワードプレスでサイトを構築したい場合は、激安レンタルサーバーを使うにはかなり注意が必要です。ワードプレスでサイトを構築したい場合は、激安レンタルサーバーよりも、月額500円程度のワードプレスやMySQLが使えるレンタルサーバーがおすすめです。

それでは、最後に激安なレンタルサーバーについてまとめます。

激安なレンタルサーバーのまとめ
激安なレンタルサーバーまとめ

激安なレンタルサーバーは費用も安価で済ませられ、サイトによっては手軽な運用が可能となります。

しかし激安なレンタルサーバーを使うには、いくつかのデメリットもあるということを理解しておかないと、大変な失敗をしてしまうこともあります。

激安レンタルサーバーのデメリット
  • ワードプレスが使えない
  • データベース(MySQL)が使えない
  • マルチドメインの数が少ない
  • サーバーが不安定
  • サポート体制が不十分

激安なレンタルサーバーには上記のようなデメリットがあります。

ワードプレスを使いたいという場合は、そもそも使えないということが多いので、事前に良く検討するようにしましょう。

ワードプレスを使い、サイトを大きく育てていきたいという場合は、激安なレンタルサーバーを使うよりも、月額500円程度以上の使いやすいサーバーの利用をおすすめします。

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